シール印刷を行う際に、紙製シールとフィルム製シールのどちらの素材が良いのか迷っている方もいるかもしれません。特に水場で使う製品のラベルシールを印刷する際には耐水性を考えたシールの基材を選定することが必要です。
この記事では、耐水性の高いシールにおすすめの材質を紹介し、その中でもユポの特徴について説明していきます。
耐水性の高いシールが必要な商品とは
耐水性の高いシールが必要な商品は、シャンプーやトリートメントなど水場で使う商品がまずは思い浮かぶのではないでしょうか。また、ペットボトル飲料、アルコール類の缶、要冷蔵の瓶詰、冷凍食品など冷蔵庫に入れるものは結露でパッケージの表面が濡れる可能性がありますので、耐水性の高いシールにしておく必要があります。
工業用の製品などで、雨に打たれる場所に設置する可能性がある製品に貼るシールについては耐水性に加えて、耐久性の高い材質を選択することが重要です。
耐水性の高いシールにおすすめの材質
ここでは耐水性の高いシールの材質をピックアップしていきましょう。1つ1つ特徴を見ていきましょう。
ユポ
耐水性の高いシール・ステッカー素材の中で、最も一般的なフィルム素材が「ユポ」です。プラスチックベースの合成紙であるユポは水に強く、価格も比較的安いので人気があります。耐水性が高い上に、安いシール・ステッカーを作りたい方にはオススメです。破れにくい材質という特徴もあるため、ステッカーやラベルなどに多く使われています。短期間であれば屋外でも使用できますが、その際はラミネート加工をしてコスレ対策をすると良いでしょう。
塩ビ
塩ビ(PVC)は屋外でよく使われているフィルム素材です。バイクや自動車のステッカーによく使われており、耐久性が必要な用途に適しています。コストは他素材と比べると高いですが、屋外でのステッカーとして使用できるほど頑丈で、重厚感のある材質となっているのが特徴です。劣化しにくく、長持ちするため、ステッカーを長期間貼っておく予定であれば塩ビを選ぶことをオススメします。カラフルな色塩ビもありますが、シンプルな白塩ビが一般的です。
PET
PETとはポリエチレンテレフタレートのことで、ポリエステルの一種です。ペットボトルにも使われている材質であり、耐水性に優れています。屋内はもちろん、屋外でステッカーとして使う場合にも適しておりオススメです。先述した塩ビ(PVC)と特徴を比較すると、材料の硬さや透明度は同じくらいですが、塩ビよりも少しコストが低く、少しキズが入りやすい素材となります。
サテン
サテン素材のシールは「アセテートサテン」や「布シール」とも呼ばれています。サテンの布地をベースとしたシールで、布製品への表示、名札などによく使われている素材です。柔らかい繊維に貼る目的の方はサテンを使うと良いでしょう。布製品にシールを貼ると剥がし後が残りがちですが、サテン素材のシールは糊残りが少ないよう作られているのも特徴です。
ユポの特徴
「ユポ」は株式会社ユポ・コーポレーションが製造している素材です。これに粘着加工を施したものがユポタック・ユポシールなどと呼ばれています。ここでは「ユポ」の特徴をみていきましょう。
耐水性
プラスチックベースの合成紙であるユポは耐水性に高いことが特徴です。冷蔵、冷凍食品のシールやお酒のラベル、シャンプーやトリートメントなどのラベルなど様々な商品のラベルシールで幅広く使用されています。
耐久性
ユポは耐水性だけでなく、破れにくい材質のため耐久性にも優れています。屋外で使用する際はラミネート加工を施し、コスレ対策を行うことで、より耐久性高く長期間屋外でも使用することができるようになります。
価格
ユポは他の耐水性が高い素材に比べて比較的リーズナブルな価格で提供されていることが多く、耐水性が必要な製品だが、そこまで費用がかけられない場合に最初の選択肢として検討されることが多いです。
さらに強度を高めるにはラミネート加工がおすすめ
フィルム素材のラベルは、紙製ラベルと比べて、水や湿気に強く、耐久性が高いという特徴があります。しかし、印刷されたインクは、水やアルコールなどに弱かったり、運送時の商品どうしの擦れによりインキのカスレが起きたり、アルコール・石鹸・香水等のアルコール精製剤を含んだ液体、食材等の液だれが懸念されるものはインキをはがす可能性があります。
ラミネート加工を施すことで、印刷面を保護し、水や汚れ、擦れなどから守り、印刷内容を長期間鮮やかに保つことができます。ラミネートには、光沢のあるグロスラミネートと、落ち着いた印象のマットラミネートなど、様々な種類があります。用途やデザインに合わせて、最適なラミネートを選ぶことで、より効果的に製品をアピールすることができます。
水場で使う商品のラベルシールには耐水性の高い紙質を使おう
シール印刷で材質選びは重要な要素の一つです。特に水場で使う商品では、耐水性が高い材質のシールを選ぶ必要がありますので、価格だけではなく必要な性質を備えた材質であるかどうかをきちんと確認してから発注するようにしましょう。
不安な方は一度サンプルを取り寄せてから発注することをおすすめします。ぜひ一度無料のサンプル請求でシールの材質を確認してから発注してみましょう。